ビールの原料と種類について

ビールの原料

ビールの主原料

麦芽 麦芽は、大麦(二条大麦と六条大麦)あるいは小麦を発芽、乾燥させたもので、発酵に必要な糖分(モルト)を得るために使用されます。
つまり、もともとの麦芽の色が、出来上がりのビールの色を決める大きな要素となっているるのです。ただし、麦芽を焦がせば焦がす程、黒くはなるが、発酵に 必要な糖分が少なくなるため、その配合の妙がマスターブリューワーの腕の見せ所になります。また、麦芽を煮てモルトにする時の温度も、ビールの味を決める 重要なポイントになります。

非焙煎麦芽
焙煎麦芽

特種麦芽

モルトエキス

生ウィート

ホップ

ホップはアサ科のつる性多年草で、ビールを清く澄ませ、泡立ち・泡もちを良くし、上品な香りと快い苦みを与えるという役割を果たしています。

また雑菌の繁殖を抑え、ビールの保存性を高める役割を果たしています。

輸送、保存の観点から、現在では粉砕後、粒状のぺレットに加工したものを使用することが多いです。

ファインアロマ

アロマ

ビター

酵母

ビールの味を一番大きく左右するのが酵母です。

酵母の種類の違いによって、上面発酵(エール)、下面発酵(ラガー)、自然発酵(ランビック)の3タイプに分類されます。



ビールの90%以上を占めているのが水です。カルシウムやマグネシウムといったミネラルの含有量によってビールの味や透明度を左右されます。  

ビールの副原料

糖類

スタウトビールを醸造する際、発酵性エキスの濃度を高くするために加糖します。

黒糖、はちみつ等

ハーブ・

スパイス

風味、芳香などにアクセントをつけるために加えます。
シナモン、コリアンダー
果実・野菜 風味、芳香などにアクセントをつけるために加えます。 りんご、しょうが、かぼちゃ 、オレンジピール

 

 

ビールの種類

発酵による違い

日本でビールというと「ラガー」や「ドライ」が一般的ですが、実際には多くのカテゴリーに分類されます。

大きくは醸造方法の違いによって、下記の3つにて分類されます。そしてそれぞれの醸造方法のもとに様々な種類のビールが造られます。

上面発酵 比較的高温(20度前後)で発酵させたビール。
発酵中に酵母が浮き上がることから「上面発酵」と呼ばれる。
最適温度は、発酵温度の20度程度だが、冷やしても美味しい。
エール、スタウト、ポーター、ヴァイツェン
下面発酵 低温(5度)で発酵させたビール。
発酵の終わり頃に酵母が下に沈むことから「下面発酵」と呼ばれる。。冷やして飲むと美味しい。
ピルスナー
自然発酵

20度くらいの高温で、酵母を接種することなく、空気中の微生物を利用して自然発酵 させるビール。
国内でも醸造されているメーカーあり。

10~15度程度に冷やして飲むと美味しい。

ベルギーのランビック